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2011年4月 9日 (土)

マンガを熱く語る 2011-1 『MIND ASSASIN』(全3巻)

日本史上、最高のマンガといったらこれしかない、と断言できる傑作。

ナチス・ドイツで開発された「記憶を破壊する能力」を持った暗殺者「マインド・アサシン」は、第二次世界大戦後、姿を消した。

主人公、奥森かずいはその子孫であり、ドイツ人の祖父を持つクォータ・ハーフの日本人として、内科医を営んでいた。

奥森医院にやってくる患者の応対をするうち、奥森は、患者が抱える悩みや苦しみを知る。ときには、その元凶たる人物を能力を使って抹殺し、ときには、患者の記憶を消すことで、その心を救っていく。

普通のヒーローモノと大きく異なるのは、奥森自身が、自分の能力を忌み嫌っている点だ。

彼は常に「命を救う医者」と「記憶を壊す暗殺者」との間で葛藤する。

また、記憶を消されることで救われた患者とは対照的に、奥森は、患者の苦しみを背負い続ける。

それなのに、奥森は常に優しい。

彼の優しさこそが、この物語の唯一の救いなのだ。

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