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2011年4月24日 (日)

Bookレビュー2011-22 大村敦志+東大ロースクールゼミ『22歳+への支援』

東大ロースクールのゼミ生によるリサーチレポートを書籍化したもの。

「ロースクール」という非常に特殊な大学院に通う学生に対しての支援状況を、ロースクール生自らが調査する、という異色の本。

ロースクール(=法科大学院)とは、法曹(弁護士・検事・裁判官)になるための試験である「新司法試験」を受験するために修了しなければならない大学院である。

これまでのように法律ばかりを勉強した人でなく、一般企業経験者など多様な人材を法曹として輩出することも目的としており、学生の年代も様々(22歳~高齢者)で、主婦などもいる。

法曹になるには、大学卒業→ロースクール卒業(または予備試験合格)→新司法試験合格→司法修習生修了という幾重ものハードルを越えなければならない。

特に、ロースクール卒業→新司法試験合格のプロセスが問題で、ロースクール在学中には試験は受けられない。

つまり、奨学金を受けている場合、その年の試験に受かるかどうかわからない(合格率は50%未満)のに、ロースクール卒業と同時に奨学金の返済義務が生じてしまう。

もちろん、人生がかかった試験を控えているので、アルバイトに力を入れることもできない。

これら以外にも、本書ではロースクールという制度に対する問題提起が学生自身から投げかけられており、多くの制度改善が求められているように思う。

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