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2011年4月16日 (土)

2011.4.15 デマという他責、情報選択という自責

デマが話題になった。

それで、「デマを流すな」という人がいる。

ちょっと頭がどうかしていると思う。

 

デマとは何か。

それは、「真実とは違うこと」だ。

では、「真実とは違うこと」とは何か。

逆に言うと、「真実」とは何か。

いや、そもそも、「真実」なんてものがあるのか。

 

虹は、日本人にとっては7色だ。

しかし、他の国にとっては、そうではない。

つまり、「虹は7色だ」は真実だし、「虹は7色ではない」も真実だ。

同様に、「関西電力が節電しろと言っている」というのは、関西電力にとっては真実ではないが、「関西電力が節電しろと言っていると認識した人」にとっては真実だ。

 

そして、その人が関西電力でない以上その人から発せられる

「関西電力が節電しろと言っています」

というメッセージは、常に、

<私は、「関西電力が節電しろと言っています」 と言っています>

でしか、あり得ない。

 

しかし、これを、

<私ではなく、関西電力が、「節電しろ」 と言っています>

だと勘違いする人がいるのだ。

 

デマ情報なんかより、こちらのほうが問題だ。

情報を受ける側の能力の問題である。

単に、能力が不足しているのだ。

なのに、それを「デマを流したのが悪い」と他人のせいにしている。

 

一方で、僕のところにも4通ほどこのメールが来たので、関西電力のホームページを見ようとしたが、半日くらいは繋がらなかった。

アクセスが殺到していたためだ。

それだけ、その情報を正確に受け取った人もいた。

その情報は<メールの送り主からの情報>であって、<関西電力からの情報ではない>と知っている人がいた、ということである。

 

デマを流した人がそれをデマだと思っていない以上、それはその人にとって、デマではない。

(詐欺のように、最初から騙すつもりで、その人が真実だと思っていないことを言う場合は別だ)

そして、その人はデマだと思っていないのに、その人に対して「デマを流すな」と言っても、明らかに無意味だ。

(詐欺ははじめから騙すつもりなのだから、もっと無意味だ) 

  

「放射能は危険だ」と言っている人は正しい。

「放射能は安全だ」と言っている人も正しい。

これは矛盾しない。

なぜなら、主語は「放射能」ではなく、「人」なのだから。 

あとは、どちらの「人」を信じるかだけの問題だ。

そして、どちらを選ぶかは、自分で決めるしかない。

「デマが流れたからそれを信じた」のではなく「それを信じることを自分で選んだ」のだ。

 

 

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