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2011年4月14日 (木)

2011.4.12 進化と老化

mixiで、「年寄り」についてつぶやいたところ、いくつかコメントが来た。

あと、以前Twitterで、「年をとっているだけで偉いとか、若いだけで偉いとか思っているヤツがいる」みたいなツイートを見たことがある。

 

人の意見はともかくとして、僕は「人間は若いほど優れている」という思想を持っている。

僕より若い人には、もれなく敬意を払うし、絶対に敵わないと思っている。

 

一方で、僕より年上の場合は、人による。

または、人ではなく個別の事柄で判断する。

まぁ、それが普通だ。

単に若いだけで敬意を払う、というほうが異常だ。

 

なぜ若いというだけで優れているのか。

それを、「進化と老化」から説明したい。

例によって適当に書いているだけです。

あと、「若い」とか「年寄り」というのは単なる比較表現で、5歳でも3歳よりは年寄りです。

 

人はそのうち死ぬ。なぜ死ぬのか。この原因は(アクシデントを除けば)基本的に老化にある。では、なぜ老化するのか。

生物学的には、細胞分裂の回数が減るとか、細胞分裂のときにDNAのコピーが上手くいかず破損していくとか、たぶんそんな理由だ。

でも、それでは単に「老化の現象」を説明しているだけで、「なぜ、老化が生命に組み込まれているのか」は説明できない。

なぜ、老化するのか。

それは、進化するからではないか。

 

進化とは、「環境適応」のことだ。

なぜ環境に適応するかというと、適応できなければ死ぬからだ。

例えば、地球の気温が急に下がったりしたとき、人間の体毛がアザラシのように増えなかったら、死ぬ(毛布や暖房のことは忘れて下さい)。

暖かい場所に移動したら生きれるが、それも環境適応の一種である。

これがポイントだ。

たとえ老化しなくても、環境が変化し、それに対応できなければ、死ぬ。

つまり、「変化しないまま生きる」というのは、長期的な観点からはあり得ない。

 

人間は、長く生きると変化に対応できなくなる。

例えば海外で過ごすとき、若いときのほうが語学は身に付く。

年をとってから行くとなかなか身につかない。

一方、たとえ年寄りでも、完全に記憶喪失してから海外に行けば、その国の言語は身につくはずだ(知らんけどさ)。

つまり、過去を記憶していることが変化を妨げる。

過去の経験が役に立つのは、過去と同じ状況のときであって、環境が変化して過去と違う状況ならば、それが役に立つとは限らない。

 

地球の気温が冷えたときに生まれた子供は、冷えたときのことしか知らないから、その冷えた気温にあわせた適応をする。

一方で年寄りは、暖かいときのことを知っているので、そのうちまた暖かくなるのではないか、という希望を持つ。

これは正に、高度経済成長を知る世代と、デフレ経済しか知らない世代の違いと合致する。

 

他の動物と違って問題なのは、人間の場合、自ら環境を変えていることだ。

例えば、ずっとカセットテープでも別に良いはずだが、MD、MP3と、どんどん変わる。

この変化は、人間の「知的好奇心」、「できるだけ楽をしたいという欲求」、「工夫する知恵」、そして「飽きっぽさ=記憶力」が生み出しているのではないかと思う。

要は、脳の働きだ。

つまり、この変化は人間に独特な変化だ。

ツバメの巣は一向にハイテクにならないが、人間は、めまぐるしくテクノロジー=環境が変化する。

この変化は、歴史的に見て加速している。等速の変化ではなく、ずっとアクセルを踏みっぱなしの加速的な変化だ。

例えば、人間が生み出した乗物の年代と速度を並べてみてもいいし、コンピューターなどの処理能力の変遷を並べてみても良い。

 

加速する変化において、年寄りは圧倒的に不利だ。

mixiでの「僕は、僕より若い人よりも絶対的に時間が足りない」という僕のつぶやきに対して、

「若い人のほうが時間はあるが、年をとれば時間の使い方が上手くなるので、それは言い訳だ」という主旨のコメントを頂いた。

それは、「今のこの瞬間」を切り取ればその通りだ。

 

けれど、「今の50歳の人が20歳のとき」と、「今の20歳」では、どちらが時間を有効に使えるだろうか?

移動手段や情報通信手段の違いなどを一つ一つ挙げるまでもなく、明らかに「今の20歳」だ。

同様に、「今の50歳」と、「今の20歳が50歳になったとき」を比べれば、間違いなく、「今の20歳が50歳になったとき」のほうが時間を有効に使える(テクノロジーが進化しているので)。

つまり、「20歳のとき」で比べても「50歳のとき」で比べても、僕たちは「自分より若い人」に敵わない。

 

「今のこの瞬間」を切り取って、「自分は若い人にはまだまだ負けない」と思っている人は、あるいは正しい。

ただし、変化は加速していて、若い人ほど加速した変化に適応している。

つまり進化している。

若い人(=後で生まれた人間)ほど、速い。

そして、年寄り(=先に生まれた人間)はいつか絶対に追いつかれ、追い抜かれる。

それが、老化だ。

運が良ければ、追いつかれる前に死ねるかもしれない。

でも、そのとき、若い人はまだ走っているのだ。

そして、速い。

そのうち、僕が死んだその場所を、きっと踏み越えていくだろう。

 

それが、僕が若い人に敬意を表する理由である。

 

 

 

 

 

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