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2011年3月20日 (日)

Bookレビュー2011-12 吉岡斉『原発と日本の未来』

2011年2月発行の岩波ブックレット。

今後、刊行される書籍・雑誌はヒステリックにならざるを得ないが、この書籍は震災前の刊行なので、その点で安心して読める上、震災以前の原発論しては最新(級)である。

ページも非常に少なく、内容も平易である。

また、「反原発」の著書が多い中、「脱原発」(もう造ったものは仕方がないから、新しい原発を作らないことで、老朽化による使用終了によって時間をかけて原発脱却すること)に近い意見であるため、極端な内容の偏りもない。

さらに、原子力発電所を保有・研究していることが、日本が核関連技術を保有・研究する唯一の根拠であり、その放棄は、安全保障や日米関係に影響するなどとしている。

一方、原子力発電は、「国策民営」事業であり、その癒着構造を批判している。

そして、原発建設を、今後は完全に市場原理に委ね、電力会社が独立して行うべきだとしている。ここは意見の分かれるところだろう。

もちろん、著者は原発のリスク・コストを考えれば、これ以上、電力会社が推進することはないという立場なのだ が。

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