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2011年3月 8日 (火)

2011.3.7 ってゆーか、入試なんかやめたらどうですか (ネットカンニングから考える その4)

入学試験というのがある。

何を隠そう、入学するために受ける試験である。

え?

そんなの常識?

じゃあ、なんで入学するために試験を受けないといけないのか、5文字以内で答えなさい。

ほら、無理でしょう?

え?

5文字は少なすぎる?

甘えるな!!!!

 

…えっと、結論から言うと、入学試験なんかあるから、入学することが目的化するのである。

入試をやめて、誰でも入学できるなら、入学することは目的にはならない(カンニングは入学が目的化した典型的な例だ)。

入試をやめれば、もう少し先を見据えて大学を選ぶはずだ。

 

就職も、入社試験なんかするから、入社が目的化してしまう。

でも、入社試験は仕方が無い。

だって、会社が払える給料には限界がある。

そもそも会社は、自分の給料以上に稼ぐ人を雇いたい。

というか、自分の給料以上に稼げないヤツは要らない。

だから、それを見極めるために、入社試験をするのである。

 

一方、大学、というか、学校というのは、まぁ、教室のスペースとか教職員の人数という問題はあるものの、お金を払うのは学生であって、学校ではない。

だから、学生がいくら入学したって、基本的にウェルカムなはずだ。

むしろ入学金や授業料でウハウハだ。

だから、入学試験で入学者を減らすなんてことは、やめてしまってはどうか、と思うのだ。

 

入学試験をやめるとどうなるだろうか。

まず、入学する学生の学力の差が広がる。

しかし、大学から卒業する時点では高いレベルの学生を社会に輩出しないと、大学としての評価は落ちる。

だから、学内の学問や学生体験のレベルは、一定以上に高く保つ必要がある。

そのため、学力が低い学生には、かなりキツイ。

当然、卒業するのもキツイ。

そうなると、途中でギブアップするかもしれないが、それだと学費がムダになる。

そこで、頑張って勉強して付いていこうとする。

まぁ、どっちみち勉強するわけだ。

当然ながら、安易に単位なんか取らせてはだめだ。

繰り返しになるが、卒業時に相応のレベルに達していないと、大学の評価が落ちるからだ。

そうすると、大学は大きく3種類に分かれるだろう。

 

1つめは、ハイレベル大学だ。

誰でも入学できるが、卒業は一部の学生しかできない。

入学には、度胸と覚悟が必要だ。

ダンサーになるために、アメリカに行くようなものだ。

行くだけなら誰でもできるが、ダンサーになれるとは限らない。

当然、そこの学生はめちゃくちゃ鍛えられ、社会からの評価も高い。

1年で辞めたら単なる根性なしだが、5年も6年もそこで勉強していたら、きっと中退でも一定レベルには達しているだろう。

 

2つめは、専門性やオリジナリティのある大学だ。

専門学校と同じではないかと思うかもしれないが、大学と専門学校は本質的に異なる。

専門学校は技能を「身に付ける」学校だが、大学はあくまで「探求をする」場所だ。

ということで、興味がある分野、得意な分野に特化して学びたい、探求したい学生は、このカテゴリの大学を選べばよい。

 

3つめは、低レベル大学だ。

誰でも入学でき、誰でも卒業できる。

当然、卒業時に社会が求めるレベルに達しないので、社会からの評価は低い。

実は、日本の大学のうち、下半分のレベルの大学は、この状況に陥っている。

大卒の就職率が低いのも、ここに原因の一部がある。

それなのに、このカテゴリの大学がたくさん存在している(大学経営が成り立っている)のは「入試に合格できず、行きたい大学に行けなかった学生」がここに入学するからだ。

つまり、行きたくて行っているわけではないことが多いと思われる。

 

ならば、もう入試なんかやめて、行きたい大学に入学して、入学してから頑張って勉強して、5年でも6年でもかけて勉強して、社会から評価される学生になって、それから卒業すれば良いではないか。

そうすれば、3つめのカテゴリの大学に行く学生は激減して、その大学は経営難に陥るから、倒産するか、1つめか2つめのカテゴリに方針転換することになる。

そうやって、「誰でも入れて誰でも卒業できる大学」は、日本からなくなりました、とさ。

 

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