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2011年3月 6日 (日)

2011.3.5 赤信号を無視して事故が起こったのは<赤信号が車を止めなかったから>ですか (ネットカンニングから考える その3)

テレビを見ないから良く知らないが、カンニングをした受験生が逮捕されたことについて、同情する意見が多いらしい。

まぁ、大学や警察側にとっては、そもそも逮捕が目的ではなくて犯人(そう、犯人だ)の特定が目的だった、という点が弱みだろう。

また、これまではカンニングしたとしても警察が逮捕なんてしなかったのに、なんで今回は逮捕するのか、今後もカンニングしたら警察に捕まるのか、といった疑問もある。

とはいえ、個人的には今回の件を活かして、「カンニングしたら警察に捕まりまるから、絶対にやめましょうね」と高校の先生あたりが言って聞かせるのが良いと思うし、実際にまたカンニングが起こったら(厳密には、カンニングが発覚したら)、また警察が捕まえればよいと思う。

カンニングしない限りにおいては、その処罰が逮捕だろうが死刑だろうが基本的には学生には無関係だ。

また、カンニング防止の体制についての批判があるらしいが、はっきり言って、本来は「カンニングは禁止します」と言うだけで防止対策としては十分なはずだ。

基本的に、社会はそれで回っている。

例えば、信号だってそうだ。

交通事故で、「赤信号だったのに車が信号無視をして突っ込んできたのは、<赤信号が車を止めなかったからだ>」と言う人はいないだろう。

ならば、「カンニングが起きたのは、<試験官がカンニングを発見して止めなかったからだ>」というのは、同じくらい的外れだ。

そもそも、「ルール」とは「決まりごと」であって、「完全に防止する対策のこと」ではない。

サッカーで手を使ったらルール違反だが、反則を覚悟で(こっそりと)手を使うことはできる。完全に防止したかったら腕を切り落とすしかないが、そんなことをしたらサッカー選手は世界から消えてしまうだろう。

つまり、問題は防止することではなく、「起こって(発覚して)からのペナルティがどういうものになっているか」である。

サッカーで手を使ったのが発覚したら、そこでプレイは中断し、相手のボールになる。すると、せっかく手を使っても台無しだ。

赤信号を無視したのが発覚したら、免許の減点と、罰金が科せられる。ならば、数分くらい止まって待とうではないか。

このように、「そんなリスクを背負うんだったら、やっても仕方が無い」というようなペナルティを課すことが重要だ。

つまり、リスクとリターンの天秤で、リスクを大きくすれば良いのだ。

ところが、上位大学に入学することによるリターンは非常に大きい。

ひょっとしたら、そこに入学できるかどうかで、生涯賃金が1億円くらい変わってくるかもしれない。

年収600万円と350万円の生涯賃金の差に相当するので、十分にあり得る話だ。

ということは、そのリターン以上のリスクを課す必要がある。

つまり、最低でも罰金1億円だが、実際には高額すぎて払えないだろう。

であれば、刑事罰というのは、あながち的外れではない。

とはいえ、重要なのは刑事罰を実際に科すことではなく、「刑事罰(またはそれに相当するリスク)を含めてルールとして周知させる」ことなのは言うまでもない。

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