« Bookレビュー2011-17 草下シンヤ『笑う英会話』 | トップページ | Bookレビュー2011-18 白石昌則『おかえり。5年ぶりの生協の白石さん』 »

2011年3月27日 (日)

2011.3.27 堀江氏が「原発はまだ誰も殺していないが車は毎年何千人も殺してる」と書いたら大炎上したのはなぜですか

以前、僕がmixiのつぶやきで書いたこととほぼ同じ内容を、堀江氏がTwitterで書いて大炎上していた。

 

ホリエモン

まだ今回の原発放射性物質漏れ事故で死者いないのにこれだけ批判されるが、毎年数千人の死者を生み出してる自動車が批判されないのはなぜ?そしてほとんど誰も自動車反対運動をしないのはなぜ?安全対策は技術的にはもっと進められるのになぜしない?全てはトレードオフなんだよ。」

参照:【痛いニュース】

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1610103.html

 

一方、僕は政令指定都市での自家用車を禁止したらどうなるかを、数日前に考えてみたところだった。これを書いたのは、堀江氏と同じく、原発がこれだけ騒がれているのに、毎年4000人も殺している自動車は批判されないのはなぜか、という問題意識からである。

参照:【essere-2011.3.20 政令指定都市の自家用車を禁止したらどうなりますか】

http://essere.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/2011320-40c0.html

 

さて、どうも、「痛いニュース」のコメントを見る限り、原発で放射能が漏れることに比べれば、自動車が毎年数千人殺しても大したことではない、という意見が圧倒的に多いらしい。

これはなぜだろうか?

 

そもそも、自動車事故の死者数が過小評価されている気がする。

この資料(時事ドットコム:http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_soc_tyosa-jikokoutsu)を見れば分かるように、この65年間の交通事故による死者数の合計は少なくとも50万人に上る。当然ながら、負傷した人はその数十倍はいるだろう。

この死者50万人というのはどれくらいの数字だろうか。

例えば、原子爆弾を見てみると、広島市の「原爆死没者名簿」に登録されているのは約27万人だ。これは、爆発だけでなく、放射能の後遺症で亡くなった方も含まれた数字だ。

自動車が、歴史的にみて、人を殺しまくっているのは間違いないし、これからも殺し続けるだろう。

つまり、今回のレベルの原発の放射能漏れが日本で50年に一度起こると仮定すれば、そのリスクを自動車事故と比較する場合は、1年間の死者数である<5000人>ではなく、50年分の死者数合計である<25万人>でなければならない。

つまり、「50年間に原発の放射能漏れが確実に起こる原発を造るのと、50年間に25万人を確実に殺す自動車を造るのと、どっちがマシですか?」という問題だ。

 

一方、世界に目を向ければ、年間40万人が自動車事故で死んでいる。(参照:統計局ホームページ http://www.stat.go.jp/data/sekai/14.htm#h14-05

先ほどと同様、原発の放射能漏れが世界で20年に一度起こると仮定した場合も、そのリスクを自動車事故と比較するのであれば、やはり、1年間の死者数である40万人ではなく、20年間の死者数である800万人と比較しなければならない。

|

« Bookレビュー2011-17 草下シンヤ『笑う英会話』 | トップページ | Bookレビュー2011-18 白石昌則『おかえり。5年ぶりの生協の白石さん』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1315651/39388348

この記事へのトラックバック一覧です: 2011.3.27 堀江氏が「原発はまだ誰も殺していないが車は毎年何千人も殺してる」と書いたら大炎上したのはなぜですか:

« Bookレビュー2011-17 草下シンヤ『笑う英会話』 | トップページ | Bookレビュー2011-18 白石昌則『おかえり。5年ぶりの生協の白石さん』 »