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2011年1月10日 (月)

Bookレビュー2011-2 堀江貴文『拝金』

堀江貴文『拝金』

堀江貴文氏の自伝的小説。

東京で目的もなく生活していた優作に、ある日、謎の「オッサン」が事業を持ちかける。

優作はその話に乗り、オッサンのアドバイスを受けながら、携帯電話向けゲームを開発。M&Aを繰り返しながら、数年間で売上高数十億円という急成長を遂げ、時代の寵児となる。

そんな中、「オッサン」は優作にプロ野球球団の買収を指示。優作は、プロ野球経営のビジネスセンスの無さをメディアなどの出演により指摘。しかし、結局は他のネットベンチャー企業(小説では実在しない企業が登場しているが、実際は楽天とソフトバンク)が買収に乗り出し、失敗に終わる。

しかし、さらに「オッサン」はテレビ局乗っ取りを指示。海外のファンドの支援を受け、そのテレビ局の株を大量に保有するラジオ放送会社の買収に乗り出す。

しかし、優作は、これまで味方として自分の活躍を取り上げていたマスメディアを敵に回すことになっていくのだった…。

 

今の日本の停滞は、ライブドア事件が大きな影響を与えていると思う。

「出る杭は打たれる」「オトナを敵に回すな」「既得権に逆らうな」

あの事件は、そういったメッセージを社会に発してしまったし、「お金を儲けることは悪いことだ」という、何の根拠もない、単なるひがみと言っても良い価値観が植えつけられてしまった。

「なぜ日本はiPhoneやiPad、TwitterやFaceBookを作れなかったのか」という疑問の答えは、ここにあるだろう(もちろん、アメブロ、mixi、モバゲーといった日本独自のサービスもあるが)

そして、もう1つの重要なポイントは、本書ではあの「参議院選挙」に全く触れていないことだ。ここでも、暗に権力の影が見えているような気がする(別の著書では触れているのかもしれないけれど)。

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