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2011年1月 8日 (土)

Bookレビュー2011-1 葉田甲太『僕たちは世界を変えることができない。』

葉田甲太『僕たちは世界を変えることができない。』

郵便局で見かけたポスターから、150万円でカンボジアに学校を建てることができることを知った大学生が、イベント活動で資金を集め、学校完成までに起こったいろいろなことを日記形式で書いた本。

2011年秋に、向井理主演で映画化もされる。

好感が持てるのは、安っぽい正義感や同情心でボランティアを始めたのではなく、鬱屈した大学生活への不満から活動を始め、あくまで「自分がやりたいからやる」という態度を貫いているところ。

また、現地で感じた人々への思いや責務感を、日本では維持できないことを素直に認めている。

森博嗣『スカイ・クロラ』の「二人の人間の命を消したのと同じ指でボウリングもすれば、ハンバーガーも食べる」ではないが、ボランティアをしているからと言って、常に聖人のように清く美しいわけではないし、その必要もない。

それでも医学部であることから、葉田氏は特にエイズ問題に関心を持っていて、2011年2月には自身が監督を務め、カンボジアでのエイズを取り上げた映画、『それでも運命にイエスと言う。』の全国上映ツアーを行う。その後は医者として、今度は実際に人を救っていくのだろう。

 

彼女はずっと泣いていた。

最後に僕にこう言った。

「カンボジアに小学校を建てるなんて、甲太くんは本当にすごいよ」

そして電話を切られた。

そのとき僕は、AVを見ながらオナニーをしていた。

もちろん、カンボジアの小学校のことなんてほとんど忘れて、ただひたすらオナニーをしていたのだ。

僕には、彼女の涙が美しすぎた。(P123)

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