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2010年12月 9日 (木)

BookレビューVol61 竹内啓「偶然とは何か-その積極的意味」

統計学・確率論を中心として、神学・数学・物理学・社会学・経済学・リスク学などを横断した本。

ちょっと話題が広すぎて、新書のページ数では厳しい感じ。

数学は高校の数ⅠAで止まっているので、苦手分野ではある。

「面が6つあり、どの面も同じような感じなので、6が出る確率は1/6だ」という、事前に予測する確率と、「600回サイコロを振ったら100回6が出たから、6が出る確率は1/6だ」という、事後に得る確率は異なったものである、というのはかなり基本だと思うけど「なるほどー」と思った。

例えば、「私がロシアンルーレットで死ぬ確率」なんてのは、事後に得ることはできない。死ぬか、死なないかの結果しかない。こういう、「何回も繰り返せない場合」や「1回当たったらおしまいの場合」は、統計的な確率を求めること自体がナンセンスなのだ。

他にも、「不運」は避けられないので責任を求めても仕方が無い、「不運」を当事者や社会で分散する仕組みが必要だ、という提言は興味深かった。

確率論だから、量子力学にも触れているかと思っていたけれど、ノータッチ。それはそれで不自然。

例えば、一億円を得ることの効用に対して、二億円を得ることの効用は必ずしも二倍にならない。追加の一億円の効用は最初の一億円の効用より小さいであろう。逆に、一億円の損失を被ったら、(普通の人ならば)破産してしまい、そこで失われる効用は一億円獲得する効用より大きいであろう。このような場合には、人は一億円獲得する確率と一億円を失う確率とがともに1/2であるような賭けをすることはないであろう。(P79)

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