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2010年11月18日 (木)

BookレビューVol57 玄田有史「希望のつくり方」

希望のつくり方

希望のつくり方

価格:798円(税込、送料別)

希望学を研究している東大教授、玄田氏の本。

希望とは何か、からスタートし、自身の体験を絡めながら、非常にやさしい文章で進んでいく。

本書で一番重要なのは、希望を絶対的に良いものとして捉えていない点だ。

希望は失望に変わることを認めている。

そして、失望も、絶対的に悪いものとして捉えていない。

この複眼的な捉え方は、インタビューなどによる調査によって生まれているし、著者の大らかさによるものだろう。

実存主義者のキルケゴールは、希望は「新調の衣服で、ぱりっとして、しかもきらびやかである。しかしそれはまだ着てみたわけではない、だから、はたして体にぴったり合うかどうか、またよく似合うかどうかもわからない」と表現しています(キルケゴール 1958)。中国の作家である魯迅がハンガリーの抒情詩人ペテーフィを引用して述べた「絶望は虚妄だ、希望がそうであるように」も同様で、なんだか不思議な表現です(魯迅 1955)。(P140)

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