« 9/16 やりたいのではなく、言いたいだけの人 | トップページ | 9/18 「卒業後3年間は新卒扱い」という意味不明な動きを考えてみる »

2010年9月18日 (土)

9/18 大学全入時代を考えてみる

大学全入時代が問題視されている。

大学淘汰の時代と言われる一方で、大学生の質の低下が問題になっている。『名ばかり大学生』なんて本も出ている。

名ばかり大学生

名ばかり大学生

価格:777円(税込、送料別)

けれど、大学全入というのは、そんなに悪いことだろうか?

というか、そもそも大学全入という認識が間違っていないか?

なぜなら、大学進学率は50%程度なのだ。

「大学全入」ではなく、「大学半入」、つまり2人に1人は大学に行かないのである。いや、もしかしたら、「行きたくても行けない」のかもしれない。

この「行きたくても行けない」学生が進学できるようになれば、大学志望者数が増えるのだから、大学定員を割り込むことはない。むしろ、増加する大学定員が、これまで行きたくても行けなかった大学への道を高校生に提供しているとも言える。

そもそも、「大学に行きたい高校生が、全員、大学に行ける」というのは目指すべき社会であって、非難されるようなものでもないだろう。

(「大学に行きたい高校生が全員」である。「高校生の全員が大学に行け」とは言ってない)

 

大学間の競争が激化して、生き残りの危機、という話もある。これは、残念ながら、一般社会では当たり前のことだ。世界に名だたる大企業から、近所のクリーニング屋まで、常に生き残りの危機である。その中でイノベーションが生まれてきたのだから、大学間の競争は、学生にとっても社会にとっても、プラスに働くこともあるはずだ。

 

大学生の質の低下も問題だと言われる。これは、確かに問題かもしれない。

だから、入学試験は、もっと厳しくするべきだろう。「大学受験をする資格を得るための試験」を国で作ってもいいくらいである(いわゆる大検、現・高卒認定試験を義務付けても良い)。そうすれば、大学生の質は一定に保たれる。そんなに難しい試験をする必要はない。高校2年までの内容で、5科目平均正答率60%くらいを基準にしても良い

つまり、「大学に行きたい高校生が、全員、大学に行ける」のではなく、

「大学に行きたければ、勉強して、高校2年の内容の60%くらいは理解しなさい」

になる。至極、当たり前の話だ。高校の内容を理解していないのに、大学なんて行くな。

 

さて、「全入」と言えば、高校進学率は98%程度である。

つまり、間違いなく「高校全入時代」だ。

これは問題にならないのか。

高校は淘汰されないのか。

「名ばかり高校生」はいないのか。

もしかして、「名ばかり高校生」が、「名ばかり大学生」になっているだけではないか。

日本の大学は出るのが簡単、と言われるが、高校だって簡単すぎないか?

高校卒業に一定の基準を設ければ、大学だって「名ばかり大学生」を入学させる羽目にはならないはずだし、一定の基準をクリアしているのならば、大学進学を希望する学生が全員大学生になることに、なんの問題もないはずだ。

|

« 9/16 やりたいのではなく、言いたいだけの人 | トップページ | 9/18 「卒業後3年間は新卒扱い」という意味不明な動きを考えてみる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1315651/36811568

この記事へのトラックバック一覧です: 9/18 大学全入時代を考えてみる:

« 9/16 やりたいのではなく、言いたいだけの人 | トップページ | 9/18 「卒業後3年間は新卒扱い」という意味不明な動きを考えてみる »