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2010年8月 2日 (月)

8/2 異説「桃太郎」

【異説その1】

昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは家で昼寝をしていました。

「なんか、桃が川を流れていったらしいべ」という噂が流れたのは、翌日のことでした。

おしまい。

 

【異説その2】

昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんは、山でおばあさんにシバかれていました。

おしまい。

 

【異説 その3】

昔々…(中略)。

どんぶらこ、どんぶらこ…(中略)。

おばあさんが 川で拾った桃を家に持って帰っておじいさんが帰宅するのを待っていると、

山から帰ってきたおじいさんが、

「芝と一緒に竹を切っていたら、女の子が出てきたので連れて帰ったのじゃ!」

と騒ぎ始めました。おばあさんは驚いて、桃のことなんてすっかり忘れてしまいました。

その女の子は「かぐや姫」と名づけられ、いろいろあって月に行きました。

そのころ、桃は腐っていました。

おしまい。

 

【異説 その4】

20XX年、人類は史上最大の危機を迎えていた。

体中に傷を負ったジェニファーの腕の中には、生まれたばかりの赤ん坊が静かに寝息を立てていた。

「この子は、私たちの最後の希望…。決して、ヤツラの思い通りにはさせない!」

しかし、そのジェニファーの目の前に、突如、「その男」は現れた。世界征服を目論む男、ベイダーである。

ベイダーは言った。

「さあ、その子を渡してもらおうか。その子の能力があれば、私は全てを支配することができるのだ」

「そんな!ここまで来て…」

しかし、そのとき、別の男が現れた。

「逃げろ!ジェニファー!」

「ロベルト!?」

そこに現れたのはジェニファーの夫、ロベルトであった。

「こいつはオレが食い止める!お前は、その子を、早く!さあ、決着をつけるぞ、ベイダー!」

「こしゃくな!私にかなうと思っているのか!よかろう、かかって来い!」

ロベルトとベイダーが熾烈な戦いを繰り広げている隙に、ジェニファーは目的地にたどり着いた。タイムマシンである。ジェニファーは言った。

「このタイムマシンは、まだ不完全。過去にしか戻れないし、どのくらい昔に飛ばされるかはわからない。けれど、きっと、この子の能力があれば世界を救うことができるはず。これは賭けよ。さよなら。私の大事な息子」

ジェニファーは、息子をタイムマシンで過去に送った。

それを見たベイダーは叫んだ。

「しまった!お前の息子の、『きび団子があれば、どんな生物も支配する能力』さえあれば、世界は私のものだったのに!」

ジェニファーは、見事に目的を達成したのだ。

しかし、一つだけ懸念があった。

「あのタイムマシンの形、桃と間違われなければいいけれど…」

 

そして時代はさかのぼる。

 

昔々、あるところに…(以下略)

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