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2010年7月20日 (火)

BookレビューVol31 クリス・アンダーソン「フリー」

FREE (フリー)

FREE (フリー)

価格:1,890円(税込、送料別)

※2010/8/19訂正

 

「ロングテール」の著者であるクリス・アンダーソンの著書。

「ロングテール」とは「長い尾」を意味し、マーケットにおいて、「大きな、少数のニーズ」(本体)とは別に、「ひとつひとつは小さな、けれど多様なニーズ」(尾)がある、ということを表す。

例えば、ポテトチップスでいえば、コンソメ味という大量に売れる商品がある一方で、梅しそ味という少数ニーズもある、といった形だ。

けれど、現実問題として、多様なニーズに応えるには限界がある。それは、店舗の販売スペースによる制限などがあるからだ。

ところが、ネット書店のアマゾンは、インターネットという「無限の販売スペース」を使うことによって、この多様なニーズに応えることに成功した。つまり『ロングテール』を支配したわけだ。

では、なぜ、アマゾンは「無限の販売スペース」を手に入れることができたのか。それは、インターネット上の販売スペースは、どれだけ増やしてもコストがほぼ「無料(フリー)」だからである。

(サイトへの商品登録にかかるコストは、テナントを借りて、開店することに比べればほぼ無視できるくらい安い)

本書は、この「無限=無料」という点への着目からスタートした「無料経済」の本である。経済だけでなく、歴史的、心理的、哲学的な方向からもアプローチされている。

無料経済は「1円も動かない」のだから、経済指標には本来、絶対に現れない。

けれど、それがデジタル社会によって、無視できないほど巨大になっている。巨大な「無」がどんどん存在感を増しているのだ。

---本文のひとつまみ---

グーグルはアメリカでもっとも儲かっている企業のひとつだし、リナックスの生態系は300億ドル産業だ。私が無料のワイアレス・アクセスにつられて利用いているこのコーヒーショップでは、3ドルのラテが飛ぶように売れている。

ここにフリーのパラドックスがある。料金をとらないことで、大金を稼いでいる人々がいるのだ。すべてとは言わなくても、多くのものがタダ同然になっていて、無料か無料同然のものから一国規模の経済ができているのだ。それはどのようにして起こり、どこへ行こうとしているのだろうか。(P10)

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