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2010年6月24日 (木)

BookレビューVol28 「さよならペンギン」

さよならペンギン

さよならペンギン

価格:735円(税込、送料別)

「量子力学」というのをご存知だろうか。

僕も、いまいち全体像が把握できない理論だけれど、大雑把に書くと、「量子(超ミクロ)サイズ」の世界において、

1.全ては波のように揺らいでいて、その状態は「確率」でしか表せない。(動きを正確に予測することは科学的に不可能)

2.しかし、観測すると、波のように確率的に変動していたものは一つに決定される。

…というもの。これは今のところ、科学的に正しいとされている。

この『さよならペンギン』は上記の理論を応用した世界観で描かれる。

主人公は、「死ぬ確率を、回避し続ける男」。

…というよりは、「自分の死は自分で観測できない」という条件から、必然的に「自身が観測する世界では、自身は死なない」という世界が、生きている人の数だけ、パラレルワールド的に展開している、という世界観で、物語は進む。

キャッチコピーは「哀愁のペンギンSF」。
理系をかじった文系におススメの本。

---本文のひとつまみ---
『それは「人間」が観測するまで続く、というのが、私の答えです。もっと言えば、脳の中。脳は、視覚、聴覚などの感覚をまとめあげ、筋が通った物語として記憶する。我々の脳が、世界を「世界」として観測するときに、波束は収束する。あるいは、我々の脳が粒子を選び出し、世界を一つに定めるのです』(P240)

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