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2010年5月30日 (日)

BookレビューVol.22 吉田修一「パーク・ライフ」

『パレード』がツボにハマり、しばらく続けて読むことに決めての、吉田修一の2冊目。

『パレード』もそうだけれど、「起・承・転・結」を期待してはいけない。何かが起こって、盛り上がって、おっとそう来たか、そしてハッピーエンド!なんて展開はない。

言うなれば、「承・承・承・承」。

何が始まりで、何の話だったのか。そんなことを考えてはいけない。とにかく、何かが流れていて、その「流れ」自体が物語なのだ。

-----本文のひとつまみ-----

 どうも会話がちぐはぐなまま、二人で心字池の水鳥に目を向けた。
「どうりで、そんな顔になったわけだ」
 彼女は水面に波紋を広げる水鳥を目で追いながらそういった。
「そんな顔って?」
「おでこに『どうせ』って三文字が書いてあるような顔」
 思わず手で額を撫でると、彼女が横目でちらりとこしらを見て笑う。(P71)

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