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2010年5月 8日 (土)

BookレビューVol.21 間宮理沙「内定取消」

第5回出版甲子園より出版された作品。

「内定取消」というショッキングなタイトル以上に、就職活動についての本を学生が書き、出版された、というのが大きな意味を持つと思う。
(ちなみに、著者が受けたのは「内定取消」ではなく「内定辞退の強要」である)

内定をもらったものの、卒業直前に急に会社から面談に呼ばれ、「キミは同期の中で一番レベルが低いから、どうせキミは辞めるよ」といったことを延々と言われ続けた著者は、インターネットなどで、他にも同様の面談をされている学生がいることを知り、他の内定者や大学のキャリアセンターなどと協力し、会社と戦っていく。

被害者としての一方的な言い分にならないよう、かなり考慮されているものの、当然、根本的には「内定取消をした会社はひどい会社だ」という立場なので、客観的な文章ではない。
それでも、見えないところでどういうことが行われているか、というのがかなり冷静に表現されている。

これを読んで、就職活動に対して萎縮してしまうのは著者の望むところではないと思うので、あまりのめり込んで読まないほうがいいけれど、「こういうことが有り得る」という心の準備のために、読んでおいていいと思う。

---本文のひとつまみ---

だからこそ、私はこの本を書いた。
卒業間際に内定辞退を迫られるようなことが、これ以上おきないように。
就活を頑張っている学生が、少しでも希望の会社とめぐり合えるように。
万が一、トラブルに巻き込まれたら、あきらめずに交渉する勇気を持てるように。
そのために私の経験が生かせれば、こんなにうれしいことはない。

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