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2010年2月14日 (日)

BOOKレビュー Vol.12 「ルポ 貧困大国アメリカ」

僕は「アメリカに対しての憧れ」というのを全く持っていないので、イメージ通りの内容だった。なんとなく「アメリカってこうなんだろうな」と思っていたことが、数字やインタビューで具体的に提示されていたのが良かった。

例えば、アメリカにいる350万人のホームレスのうち、50万人は帰還兵らしい。また、2007年8月時点でのイラク戦争でのアメリカ米兵の死者3666人のうち、188人は自殺らしい。この3666人というのは「米国兵」の数字で、世界に500社ある「戦争請負企業」により派遣される「傭兵」は含まれない。民間企業なので、死んでも「戦死者」にカウントされないのだそうだ。国家の責任における「戦死者」ではない、というわけ。

本書に書かれている、「民営化が国家責任の不在を招く」というのは、僕にとっては新しい視点だった。

-----本文のひとつまみ-----
「個人情報」を握る国と「民営化された戦争ビジネス」に着手する企業との間で、人間は情報として売り買いされ、「安い労働力」として消費される商品になる。戦死しても名前が出ず数字にすらならない、この顔のない人間たちの「仕入れ先」は社会保障削減政策により拡大した貧困層、二極化した社会の下層部だ。たとえ一国内であれ地球全体であれ、格差は拡大すればするほど戦争ビジネスを活性化させ、そこから出る利益を増大してくれる。

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